
米大リーグのカブスからマイナー契約のオファーが届いた東京6大学野球リーグに所属する慶大・常松広太郎外野手(4年=慶応湘南藤沢)が、4日までに自身のX(旧ツイッター)アカウントを開設した。
記念すべき自身の初投稿には「1打席でも神宮に立てればと思って門を叩いた4年前の自分からすればあまりにも出来過ぎた大学野球生活でした。支えてくれた仲間を想って流した涙と応援席からの塾歌は忘れません。味わった悔しさも次のステージへの糧にして頑張ります!」と思いを込め、神宮球場で上田太陽内野手(3年=国学院久我山)
と笑顔を見せる写真を添えた。
常松は今秋のリーグ戦出場全試合で4番を務めた右の強打者。プロ志望届を提出するもドラフト会議では指名されなかった。就職最難関と言われる米金融業界大手「ゴールドマン・サックス」への内定をもらい就職を考えていたが、10月31日に今永昇太投手(32)や鈴木誠也外野手(31)が所属するカブスからマイナー契約の正式オファーを受けた。
「ゴールドマン・サックスは採用を通じて大好きな会社。働くならこの会社以上に成長できる環境はない。社員さんとじっくり話し合って全員が納得する形以外の選択肢はない」と率直な心境を述べた上で「プロで野球をやることは子どもの頃からずっと憧れていました。体が動くうちにチャレンジしたいという思いがあるのも事実」と気持ちは揺れている。
就職最難関の超大手企業を取るか、海を渡り憧れのプロ野球選手としてスタートを切るか-。今月中にも進路を決定する考えだ。
◆常松広太郎(つねまつ・こうたろう)2003年(平15)10月27日生まれ、米ニューヨーク州ライ市出身。小1から野球を始め、小4から小6までは商社マンの父の仕事の影響で米ニューヨーク州に在住した。慶応湘南藤沢中等部と高等部を経て、慶大では3年春にリーグ戦メンバー入り。目標とする選手はロナルド・アクーニャ(ブレーブス)、好きな有名人はゴールドマン・サックスのジョン・ジョイス。TOEICは990点満点。大事にしている言葉は「粗にして野だが卑ではない」。185センチ、90キロ。右投げ右打ち。
