
侍ジャパンに選出されている楽天藤平尚真投手(27)が、完全投球で充実の調整ぶりをうかがわせた。
3日、楽天モバイルパークで行われた秋季練習で、シート打撃に登板した。打者5人と対戦し、安打性の打球はゼロ。田中貴は三邪飛、太田は右飛、小深田は空振り三振、辰己は投ゴロ、村林は中飛と、15球で抑えてみせた。
実戦形式はシーズン最終登板となった10月5日オリックス戦(楽天モバイルパーク)以来、約1カ月ぶりだった。「ちょっと緊張しましたけど、仲間のバッターでちょっと投げづらいのはありましたけど、無事にフォアボールもなく、体もけがなくできたんで、順調かなと思います」と、うなずいた。
この日は15、16日に行われる韓国との強化試合で使用されるメジャー球を使った。「めちゃくちゃ投げづらいわけじゃないですけど、ちょっと山もないですし、ツルツルしてるんで、逆に力まないように」と臨んだ。「真っすぐはある程度、自分のカウントを良くするために、しっかりゾーンの中に投げるのを意識して。今日はこのボール(メジャー球)になって、チェンジアップの動きがすごい良かった。チェンジアップをちょっと多めに投げました」と振り返った。
今季は投げることがなかったチェンジアップが新たな武器になりそうだ。「ほんとチェンジアップの感覚がびっくりするぐらい良かったんで、来年(のシーズン)は使うかわかんないすけど、この大会はちょっと使ってみてもいいかなっていう感じですね」と力を込めた。
