
<ワールドシリーズ:ブルージェイズ4-5ドジャース>◇第7戦◇1日(日本時間2日)◇ロジャーズセンター
ワールドシリーズから一夜明けた2日(日本時間3日)、米メディアではシリーズMVPに輝いたドジャース山本由伸投手(27)への賛辞が止まない。複数の主要メディアがシリーズを振り返り、山本の歴史的パフォーマンスをたたえている。球団史上初、メジャーで25年ぶりの2連覇を達成したド軍は第7戦から一夜明けて本拠地ロサンゼルスに帰還。3日(同4日)にパレードを開催する。
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前代未聞の驚異的なパフォーマンスでチームを連覇に導いた山本が、第7戦から一夜明けてもまだ話題の中心にいる。MLB公式X(旧ツイッター)は、殿堂入りした左腕ランディ・ジョンソンが01年のワールドシリーズで第2戦に完投完封、第6戦に7回2失点、翌日の第7戦に救援で1回1/3を無失点と活躍したことと山本を比較。どちらも「伝説的パフォーマンス」と称賛した。ド軍はこの日、第7戦が行われたトロントからチャーター機でロサンゼルスに帰還。球団公式Xが世界一トロフィーを両手で掲げて飛行機のタラップから降りる山本の写真を投稿すると多くのファンから反響を呼び、地元テレビ局FOXLAは「ヨシノブ・ヤマモトがトロフィーを持って帰ってきた」と中継で紹介した。
地元紙ロサンゼルス・デーリーニューズ電子版は「SNSで話題を集めたポストシーズン名場面トップ10」を特集し、山本がMVPに選ばれた場面をピックアップ。「中0日で第7戦に救援登板したヤマモトは、あまりにも腕が疲れていたためトロフィーを持ち上げられず、同僚のキケ・ヘルナンデスに支えてもらった」と紹介した。米専門誌スポーツ・イラストレイテッド電子版は、シリーズ終了から一夜明けて「ヨシノブが第7戦延長11回にゲレロに示した品格ある振る舞いに、ファンがぞっこん」と見出しをつけた記事を掲載。ド軍が1点をリードした11回裏先頭でゲレロが打席に入ると、山本が帽子のつばに手を添えて会釈をした場面を現地中継カメラがとらえており「極めて重大な場面でこの振る舞い。何という素晴らしい瞬間」と絶賛した。
ド軍は現地3日午前11時(同4日午前4時)にパレードを行う予定。山本ら地元ファンと喜びを分かち合う。
