
ロサンゼルスは厳戒態勢-。ワールドシリーズ(WS)を制し、2年連続世界一に輝いたドジャースの優勝パレードが3日(日本時間4日午前4時)、ロサンゼルス市内の中心部で行われる。WSが第7戦で延長戦までもつれ、歴史的な熱戦となったこともあり、パレードが熱狂的になることは確実。在ロサンゼルス日本国領事館が2日(同3日)、在留邦人に対し、同区域での交通規制を含め、混乱への警戒を呼びかけている。
球史に残る白熱したシリーズを制したドジャースの凱旋(がいせん)パレードは、空前の盛り上がりとなりそうだ。現地午前11時からスタートするパレードには、昨季の200万人を上回るファンが押し寄せることが予想され、地元警察をはじめ、関係各所は厳戒態勢で対応する。ロサンゼルス市のカレン・バス市長は2日(同3日)、記者会見を行い、あらためて「(市民の)安全が最優先事項」と、警戒心を強めた。
また、在ロサンゼルス日本国領事館は同日、在留邦人に対し、「注意喚起」と題するメールを送付した。市庁舎付近から始まり、45分間かけてダウンタウン中心部を移動するルートを記し、周辺の交通規制、渋滞への対処を呼びかけた。
さらに、予期せぬアクシデントに対する警戒も促した。過去数年来、全米各地で無差別の乱射事件が後を絶たないこともあり、「不特定多数の人が集まるイベントはテロの攻撃対象になりやすく、各種犯罪も発生しやすいと言われています」と、不測の事態にも言及した。「周囲の状況に十分注意をした行動を心がけるとともに、不審な振る舞いをする人物や、不審物を発見した際は直ちにその場から離れるなど、ご自身の安全確保を最優先にした行動に努めてください」と、あらためて細心の警戒を呼びかけた。
連覇を遂げたド軍ナインはこの日、カナダのトロントからチャーター機でロサンゼルスへ移動。パレード後には、本拠地ドジャースタジアムで祝勝イベントに臨む。同イベントのチケットは、発売から約1時間足らずで完売。リーグMVP最右翼の大谷翔平投手(31)、WSでMVPを獲得した山本由伸投手(27)もステージ上でマイクを握るものと見られており、厳重警護の一方、地元ファンの大歓声に包まれながら、25年のド軍のシーズンは幕を閉じる。
