
<関東地区大学野球選手権大会:神奈川大4-2筑波大>◇1回戦◇2日◇横浜
阪神3位の筑波大(首都1位)岡城快生内野手(4年=岡山一宮)は3安打1盗塁と奮闘したが神奈川大(神奈川1位)に破れ、大学ラストゲームを終えた。
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阪神ドラフト3位の岡城は涙の大学最終戦となった。5打数3安打1打点。9回2死の最終打席では三遊間へのゴロが敵失を誘い、すかさず二盗を決めた。意地を見せ続けたが反撃及ばず敗退。スタンドにあいさつする際はすがすがしい表情を見せたが、帰りのバスに向かう途中では取材を受けながら涙があふれた。
「このチームなら神宮に行けると思っていたので悔しさが大きい。できることはやった。4年間でここまで成長できた自分をほめてあげたい。多くの人に支えられて成長できた。感謝でいっぱいです」
俊足や脚力を生かした守備範囲の広さが持ち味の巧打の外野手。打力も光り、2点を追う3回2死二塁では左翼線を破る適時二塁打を放った。5回は中前打、7回は遊撃への内野安打をで3打席連続安打。二塁打と中前打は強烈な速い打球で、プロでも戦う横浜スタジアムで爪痕を残した。
「ミートして強い打球を打つことをずっと心がけてきた。成果として出てきた」と手応え十分。「(プロは)限られた人しかプレーできない場所。筑波だったり、いろんな人の気持ちを背負って戦っていきたい」。国立の筑波大から初の阪神入団。流した涙を力に変える。【塚本光】
◆岡城快生(おかしろ・かいせい)2003年(平15)6月23日生まれ、岡山市出身。吉備小1年時から野球を始め、吉備中野球部を経て公立の岡山一宮へ。主に投手、遊撃手としてプレーし、甲子園出場はなし。筑波大では2年春にリーグ戦デビュー。3年時にレギュラーをつかみ、同秋は打率4割5厘。3年冬には大学日本代表候補合宿に招集された。好きな言葉は「さいは投げられた」。183センチ、83キロ。右投げ右打ち。
