
<広島3-2巨人>◇27日◇マツダスタジアム
巨人阿部慎之助監督(46)が、納得がいかない表情で首をかしげた。
試合直後の囲み取材で「コリジョン(ルール)の説明を受けたんだけど、まあ流れの中で起きたから、OKという…。僕が言っていたのは、捕手はああいうプレーのときはベースの前にいなくちゃいけないんじゃないですか? と確認したんですけど(審判は)『そうです』と。『だけど、流れの中でああなったんで』って言うから。『走路は空いていました』と。だけど、(走者と)交錯しているからね。しっかり。まあ流れの中でああいうブロックはしていいんだなって思っちゃいますよね」と審判団とのやりとりを明かした。
まさに勝敗を分ける幕切れのシーンだった。1点を追う9回1死一、三塁、リチャードの一ゴロをモンテロが一塁ベースを踏んだ後、本塁に送球。間一髪のタイミングでタッチアウトを宣告された。一塁モンテロからのショートバウンドの送球を広島の捕手会沢がホームベースよりもやや後方で捕球し、頭から滑り込んだ門脇にタッチした。
阿部監督はリクエストし、リプレー検証となったが判定は変わらず、試合終了となった。指揮官は試合後にベンチから出て、審判団から説明を受けた。
チームは後味の悪い敗戦で3連敗。4位広島にも3・5ゲーム差に迫られた。最後は「明日切り替えて頑張ります」と前を向いて球場を後しにした。