
<ドジャース6-3レッズ>◇26日(日本時間27日)◇ドジャースタジアム
【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)26日(日本時間27日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(31)が、追加点となる適時打でチームの3連勝に貢献した。レッズ戦に「1番DH」で出場し、4打数1安打1打点。ベテラン左腕クレイトン・カーショー投手(37)が5回4安打1失点の好投で9勝目を挙げた。今3連戦の勝ち越しを決め、3戦目は大谷が先発。5イニングを投げる予定で、749日ぶりの勝利へ弾みをつけた。
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チームの勢いに乗った大谷が、右前に強烈な打球を放った。リードを4点に広げた直後の6回2死二塁、左腕スーターのスライダーを捉えた。打球速度111・3マイル(約179キロ)。ワイルドカード獲得を目指し、負けられない戦いが続くレ軍を突き放した。3連勝に貢献し、試合後はマウンドからシャドーピッチングを行った。27日(同28日)、今季11度目の先発で期待される749日ぶりの復活星へ弾みをつけた。
この日はベテラン左腕カーショーが5回2安打1失点で9勝目。打者では左肘の炎症から復帰したE・ヘルナンデスが決勝打を含む2安打1打点と活躍した。ロバーツ監督は中4日で好投したカーショーについて「序盤はベストではなかったが、効率よく、5回まで投げきってくれたのはとても大きかった」とたたえ、投打がかみ合った勝利が続いていることに「エネルギーや負けん気を示してくれている選手たちのプレーを見るのは楽しい。今のチーム状態には満足している」と目を細めた。
試合前から、もう1つの戦いが注目されていた。プレーボール前にバルタン星人がフィールドに乱入。続いて登場したウルトラマンは、バルタン星人を“肩車”で豪快に投げ飛ばして撃退。その後、ウルトラマンシリーズを生んだ円谷プロダクションを傘下に持つ円谷フィールズホールディングスの山本英俊代表取締役社長グループCEOが始球式を務め、スタジアムを盛り上げた。
敵を退治したパフォーマンスの効果か、勢いづくチームは3連勝。2位パドレスも勝ったため、マジックは1減って28となった。13連戦の最終戦に先発マウンドに上がる大谷。2度の右肘手術から復活後の初勝利が期待される。
○…ベテラン左腕のカーショーが5回2安打1失点で今季9勝目を挙げた。1回に先制点を与えたが、2回以降は1人の走者も許さず、完全投球で流れを引き寄せた。8月は5戦5勝で、防御率1・88。「いい8月だった。フィジカル面も含めて、全ていい感じ。チームも多く勝つことができて、その一員になれているのは楽しい」と笑顔で振り返った。