
<ソフトバンク8-1楽天>◇3日◇みずほペイペイドーム
「レッドホークス」は強かった。首位ソフトバンクが4連勝を飾り、貯金を今季最多「23」に伸ばした。真夏の人気イベント「鷹祭 SUMMER BOOST2025」の最終戦で大関友久投手(27)が7回1失点の快投。自身7連勝で自己最多を更新する9勝目となり、同イベントは5戦5勝の勝率10割でフィニッシュした。勝率の悪かった楽天に今季6度目の同一カード3連勝。「赤鷹軍団」がしっかり首位固めだ。
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真っ赤に染まったみずほペイペイドームが沸きに沸いた。先発大関が立ち上がり3者凡退で直後に柳町が決勝ソロ。終わってみれば8-1の完勝だった。パ・リーグ首位を走るソフトバンクが4連勝。大関の快投が真夏の本拠地を熱く盛り上げた。
「課題も出ましたが、トータルでいい投球だったなと思う」。カーブ、スライダーなど変化球のキレは健在。ストレートの球速は140キロ前半でも楽天打線を手玉に取った。「球速よりも大事なことがありそうだなという方向になってきている」。以前は150キロを指標の1つに掲げていたが、スポーツ心理学の勉強や投球フォームの修正に注力。剛速球がなくても大関はマウンドで仁王立ちした。7回1安打1失点(自責点0)。自身7連勝でキャリアハイの9勝目だ。入場者を含め、赤を基調とした特別ユニホームを着用する人気イベント「鷹祭 SUMMER BOOST2025」の5戦5勝に導いた。
これで有原、モイネロ、大関が9勝で並んだ。小久保監督が先発3本柱として名前を挙げた3人が期待通りの活躍。指揮官は改めて「3人が柱」としたうえで「そこに上沢も入ってきてほしい」と今季7勝の右腕にハッパをかけた。大関の成長が先発陣に刺激を与えているのは間違いない。さらに大関自身は本拠地で無傷6連勝。「数字としてもしっかり更新できている実感があり、うれしい気持ちです」と笑みを浮かべた。チームは本拠地9連勝で日曜日は8連勝という「ハッピーサンデー」。数々の連勝記録を大関がつないだ。
今カード前まで5勝9敗と大きく黒星が先行していた楽天に同一カード3連勝。対戦成績は8勝9敗で借金「1」まで減らした。4日は移動日で5日からは敵地でロッテ3連戦。強いソフトバンクは緩むことなく首位の座を固めていく。【只松憲】