
<西武-ロッテ>◇3日◇ベルーナドーム
ロッテの先発田中晴也投手(21)がノーヒットワンランと好投しながらも白星を逃した。5回を投げて被安打0、5四球、1失点で降板となった。
序盤から140キロ台後半の直球と鋭く落ちるフォークを駆使し、西武打線を封じ込めた。テンポ良くアウトを重ねていく中で、課題としていた立ち上がりも無失点で切り抜けた。だが1点リードの5回、2つの四球と犠打で1死二、三塁とされると、左犠飛で同点に追いつかれた。球数97球、無安打のまま5回でマウンドを降りる悔しい展開となった。
試合前には「しっかりリカバリーできた。順調に来ていると思う」と体調面で手応えを口にしていた。猛暑の中での登板に備え、サプリの成分を見直すなど、コンディション調整にも余念がなかった。「マグネシウムやナトリウムなど、塩分系もきちんと取っている。脱水対策は万全ですし、睡眠も含めて細かいところまで意識している」と、勝利への執念を口にしていた。
試合前時点で4試合連続のクオリティースタートながら、白星に恵まれなかった。「先制点を与えず、勝っている状態で次の投手につなぐ、あるいは完投する。全てをその意識でやりたい」と話していたが、またしても白星はお預けとなった。