
<全国高校野球選手権:組み合わせ抽選会>◇3日◇大阪・フェスティバルホール
第107回全国高校野球選手権大会(5日開幕、甲子園)の組み合わせ抽選会が3日に行われた。
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展望 V有力候補は横浜だ。織田翔希投手(2年)と奥村頼人投手(3年)の左右2枚看板に加え、阿部葉太主将(3年)の強力なリーダーシップも武器。現チームは昨秋の明治神宮大会、今春のセンバツ大会を制しており、98年横浜しか達成していない秋春夏の3季連続日本一に挑む。
昨年の春と夏の王者は初戦から激突する。センバツ王者の健大高崎は今秋ドラフト1位候補に挙がる最速158キロ右腕の石垣元気投手(3年)ら好投手を複数人擁する。昨夏V左腕の京都国際・西村一毅投手(3年)との投げ合いにも注目が集まる。同ブロックには、今春センバツで98年ぶりに選出ゼロだった大阪の代表、東大阪大柏原も入る。
「死のブロック」にはどよめきが起こった。今春センバツ準Vの智弁和歌山、日本ハム新庄監督の母校でもある西日本短大付、東洋大姫路、済美と8校中4校が春夏通じての甲子園優勝経験校。ドジャース大谷翔平の母校・花巻東も同ブロックに入り、激戦必至だ。
オリックス吉田輝星の弟、大輝投手(3年)が主戦の金足農は、最速150キロ左腕の末吉良丞投手(2年)を擁する沖縄尚学と初戦で対決する。日本一経験のある仙台育英や天理も同ブロックだ。初出場の豊橋中央は春夏3度の日本一経験がある日大三と初戦。同じく初出場でプロ注目左腕の江藤蓮投手(3年)を擁する未来富山も、同ブロックで話題を呼びそうだ。
夏の甲子園では2年生の胴上げ投手が3年続いている。「朝夕2部制」が拡大し、ナイター開催もある今大会。どのチームが頂点に登り詰めるのか、目が離せない。【林亮佑】