レアル・ソシエダードがアル・カーディシーヤ（サウジアラビア）のアルゼンチン代表MFエセキエル・フェルナンデスを獲得できなかった場合の代替え案として、アラベスのスペイン人MFアントニオ・ブランコ（25）を考えているとクラブの地元紙ノティシアス・デ・ギプスコア電子版が2日に報じた。
Rソシエダードは今夏、スビメンディやオラサガスティが退団した中盤の補強が必須となっており、エセキエル・フェルナンデスを最有力候補に挙げているが、アル・カーディシーヤとの交渉が難航しているという。同クラブの関係者によると、移籍金はクラブ史上の最高額となる3000万ユーロ（約51億円）に達する可能性があるとのことだ。
そのため、ジョキン・アペリバイ会長が日本ツアーでの会見で認めていたように、Rソシエダードはこの取引を成立できなかった場合、いくつかの選択肢を検討しているという。そのひとつがブランコであり、移籍金は約1000万ユーロ（約17億円）とエセキエル・フェルナンデスよりもはるかに安くなるとのことだ。しかし、レアル・マドリードがブランコの保有権の50％を持っている。
ブランコはRマドリードの下部組織出身。Bチームのカスティージャ時代にトップチームデビューを果たすも昇格するまでには至らなかった。その後、カディスを経て、23年1月にアラベスへ期限付き移籍。その半年後に移籍金400万ユーロ（約6億8000万円）で完全移籍し、契約は27年6月30日まで残っている。エセキエル・フェルナンデスよりも守備的な選手であり、アンカーでプレーすることが多い。
この移籍が実現した場合、Rソシエダードにとってブランコはクロアチア代表DFチャレタ＝ツァルに次ぐ、今夏2番目の補強選手となる。（高橋智行通信員）
