
<WEリーグ・練習試合>◇新潟・十日町市当間多目的グラウンド◇45分×2
アルビレックス新潟レディースが開幕前最後の練習試合を白星で締めた。ちふれ埼玉に2-0で快勝した。後半15分、右コーナーキックからDF山谷瑠香(30)がヘディングで先制。35分にはFW新堀華波(25)が2点目を決めた。
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300人以上の観客から拍手が起こる中、山谷が笑顔でガッツポーズをした。MF杉田亜未(33)のコーナーキックをフリーになって頭で押し込む。「練習通りの形だった」。前日1日の練習ではコーナーキックのボールが自分を通り越していった。「それを思い出して少し止まった」。結果、ぴったりのタイミングでで捉えた。
ちふれ埼玉戦は昨季リーグ戦でもホーム、アウェーの2試合でそれぞれ1ゴールずつ決めている。「相手が嫌だなと思ってくれればいい」とキラーぶりを発揮。それ以上に「強みのセットプレーで取れたことが大きい」とチームの武器として決められたことを収穫に上げた。守備でも無失点と、開幕に向けた練習試合全4試合で、センターバックの山谷が出場していた時間帯はゼロで終えた。要としての手応えもあった。
橋川和晃監督(54)は「悪かったところを自分たちで修正していた」とチーム力の向上を感じた。開幕戦は9日のアウェー長野戦。「もっと修正できるところはある」。山谷が言うように妥協せずに力を高めてシーズンに臨む。【斎藤慎一郎】
○…2点目を奪った新堀は「取れてよかった」とホッとしたように話した。ゴール前でプレスをかけ、味方が奪ったボールを正面から決めた。練習試合では自身2得点目になった。7月26日の仙台戦では無得点だっただけに、開幕前に結果を出せたことが大きい。「(開幕が)楽しみ」と自信をつけてシーズンに入る。