
<ウエスタン・リーグ:阪神0-7オリックス>◇2日◇日鉄鋼板SGLスタジアム
阪神小川一平投手(28)が復帰登板を果たした。5点を追う8回に8番手で登板。1回を1安打2四球1失点で、2年ぶりのマウンドを終えた。
23年9月に右肘内側側副靱帯(じんたい)再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けリハビリを開始。23年7月9日のファーム交流戦、西武戦以来の実戦登板にこぎ着けた。「投げられただけでよかったです。ずっと緊張してました。(ブルペンから)ブルブルでした。ガクブルでした」。
2軍ナイターでも歓声が右腕を後押しした。2四球と安打で1死満塁を背負った。紅林の内野ゴロで1点を失ったが、最速は144キロをマーク。投じた26球の感触を焼き付けた。
「島本さんにも大丈夫って声かけてもらったし、津田とかファンのみんなもそうだけど、本当みんなに支えてもらったからありがたい」。23年オフに育成選手として再契約し、背番号は122と重くなった。6年目の右腕が、背番号を取り戻すための階段を上り出した。