
<ヤクルト1-5阪神>◇2日◇神宮
ヤクルト吉村貢司郎投手(27)が1発攻勢に沈んだ。4回4安打4失点で5勝目を逃した。浴びた4安打は全てがソロ本塁打。「勝ちにつながる投球を。仕事をしっかり務められるように」と臨んだが、結果は導けなかった。
スタンドに吸いこまれる打球の行方を確認し、ぼうぜんと首をひねった。4回1死、阪神小幡にバックスクリーン左に2打席連続となるソロを浴びた。2回の小幡、高寺に加え、4回の佐藤輝に続く4本目の屈辱に唇をかんだ。4被弾とも直球が甘く入った。
大型ビジョン上の掲揚台の旗は大きくなびいていた。本塁から中堅方向へ打者有利の強い風が吹いた。台風の影響があった前日1日阪神戦とは逆。舞い上がった白球は風に押された。
球団で4被安打4被弾は、08年8月31日横浜戦の石川以来だった。その17年前、石川は7回まで投げきって白星を挙げたが、吉村は5回を投げきれず。先発の役目を果たせなかった。