
<ソフトバンク5-2楽天>◇2日◇みずほペイペイドーム
また勝った。ソフトバンク有原航平投手(32)が自身7連勝を飾り、今季9勝目を手にした。楽天戦に先発し、6回103球で7安打2失点の粘投。5月16日に6回5失点と打ち込まれた犬鷲打線にリベンジを果たした。
2度ほえた。3-1の5回に1死満塁のピンチを迎え、首位打者争いを繰り広げる村林を遊ゴロ併殺。フォークを4球続けて無失点で切り抜けた。「いいところに投げられれば、一番アウトを取れる確率が高いと思ったので続けて投げました」。1点を失い、なお2死一塁だった6回は代打鈴木大をチェンジアップで空振り三振。リードを守り切った右腕がシャウトした。
主に右打者にはフォーク、左打者にはチェンジアップを中心に攻め立てる。この日はフォークを見切られる場面も多かったが「ここ最近、決め球としてもカウント球としてもたくさん使っている。それは頭の中に入れながら」と想定内だった。それでも縦変化を意識させることで150キロ前後の直球が生きてくる。今季の投球スタイルを貫いて連勝街道を継続させた。
「今日は真っすぐをもう少しうまく投げられたらな、っていうのはあった。そのへんも相手は研究してくる。よく考えて次はもっと良くなるように投げたい」。登板ごとに反省と向上心を口にする有原。次回登板は9日からの本拠地日本ハム3連戦で登板する見込み。宿敵との直接対決で3年連続の2桁勝利を目指す。【只松憲】