
3年ぶり出場の明秀学園日立(茨城)が2日、甲子園練習に登場。ドラフト候補に挙がる能戸輝夢外野手(3年)は、茨城大会準々決勝で負傷した左足を引きずりながらも、初めての甲子園の土を踏んだ。
バッティング練習では打席に入り、左足は動かさず、豪快なスイングで打球を飛ばした。「風があったからです」と、気持ちよさそうに笑みを浮かべた。
準々決勝後の検査で左足首の「じん帯断裂」と診断を受け、現在はテーピングで固定。「立っているのもかなり痛い。寝ていても痛くて目が覚めることもある」と、話すが、痛み止めの薬を服用しながら過ごし、決勝の最終回の代打でも出場した。今大会も「最後の甲子園、痛みを我慢しても出場したい」と、金沢成奉監督(58)に直訴し、ベンチ入りを果たした。「甲子園は後半の試合だったら、ケガの状態も見ながら。少しは出場できるかも」と、期待を寄せる。
大黒柱を失ったチームは「主将のために」と一丸となり、準決勝、決勝と勝ち進んだ。能戸のケガが回復し、全員そろって戦えるその日まで。勝ち続ける。