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【背景】西武の支配下ラスト1枠の争いは左腕浜屋が制した 育成選手30人中7人が昇格し活性化


西武浜屋将太(2021年3月13日撮影)

西武は31日、浜屋将太投手(26)と支配下選手契約を締結したと発表した。19年ドラフト2位で入団し、昨オフに育成契約に。1年を待たずに支配下復帰の運びとなった。

左足の手術の影響で、一時期は130キロ台まで落ちていた直球が、フォームの工夫で自己最速の150キロ台に到達。リリーフ左腕として期待される。

西武は今季、支配下選手が64人の状態で始動した。2人が金銭トレードで他球団に移籍し、新外国人を1人獲得。最大で30人いた育成選手のうち7人を、期限となる7月末までに支配下登録したことになる。

NPBの規則で、育成選手は1試合につき5人までしか2軍公式戦のベンチに入れない。競争を加速させ、その都度の補強ポイントには結果を出した育成選手を昇格させていく。

昇格がないと“その次”を狙う育成選手たちにフタをしてしまうことになる。シーズン91敗からの再建1年目。浜屋より前の6人全てが1軍で結果を出せているわけではないが、変わりゆくチームにおいて、活性化を狙いながら編成を動かしているようにみえる。

1軍の課題は得点力にあるが、最後の1枠はリリーフ左腕が勝ち取った。とはいえ、イースタン・リーグの試合では激しいアピール合戦も繰り広げられた。

プロ1年目の昨オフにいきなり戦力外通告を受けた宮沢太成投手(26)が直球、フォークとも球威を増した。気持ちの乗ったマウンドさばきで高い奪三振能力を発揮していた。

育成3年目右腕の三浦大輝投手(25)はエース今井に師事し、制球力が向上。持ち前の球威やスライダーを安定して発揮できるようになり、他球団関係者からも評価を上げていた。

それぞれに疲労が蓄積する中、支配下登録の捕手が高卒ルーキーを含めて6人しかいない状況だ。フレーミング能力と強肩に定評がある育成3年目の是沢涼輔捕手(25)は、巨人田中将から3安打するなど、打撃面での成長を球団関係者も認めていた。

ただ、1軍の「勝ちパターン」の中継ぎは陣容が固まっており、1軍に上がれば実績ゼロとなる宮沢や三浦の起用シーンは、少なくとも今季はビハインドに限定される可能性が高い。

是沢は西口監督がオープン戦で「成長している」と認めたリードなど守備面や、ストイックさとムードメーカーぶりでチームの空気を変えられる個性はあるが、一気に正捕手をつかめる勢いはまだない。

5位に転落したものの、Aクラス入りはまだ現実的な目標にできる位置にいる。しかし佐藤隼、羽田、佐々木のリリーフ左腕が後半戦に入ってもなかなかピリッとしない。Aクラス入りへの1軍戦力候補として浜屋が選ばれた-。そんな流れがみてとれる。【金子真仁】

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