
<中日0-2巨人>◇30日◇バンテリンドーム
巨人が1軍復帰した戸郷翔征投手(25)の力投で勝ちきり、勝率5割に戻した。
戸郷は37日ぶりの1軍マウンドを6回109球、4安打7奪三振無失点で、今季3勝目(6敗)を挙げた。1、2回と三塁に走者を背負うピンチを切り抜けると、直球、変化球ともに回を追うごとに切れ味を増していった。
7回に代打を送られて降板。「久しぶりの登板だったので、打者1人1人と勝負するつもりで投げました」と6月8日楽天戦以来52日ぶりの勝利を味わった。
打線は中日柳を攻めあぐねたが、6回に5番岸田行倫捕手(28)が2死一、二塁から先制適時打。「何とか先制点を取って戸郷を援護したかった。先制できてよかったです」と気持ちを込めた一打を放つと、続く増田陸内野手(25)も適時打で追加点を奪った。
ここまで不振が長かったエースに光明が見えた1勝を勢いに変え、首位阪神を追う。