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U-15Jリーグ選抜で輝いた廣山濯「お父さんと比べられるのは嫌い」プレースタイルもそっくり


U-15Jリーグ選抜で積極果敢な縦突破を繰り返した廣山濯

<親善試合:U-15Jリーグ選抜1-0リバプールU15>◇29日◇味の素フィールド西が丘◇40分ハーフ

U-15Jリーグ選抜のMF廣山濯(あろう、沼津U15)が決勝点をアシストし、チャンスメーカーぶりを発揮した。

4-2-3-1の左MFに入ると、序盤から積極果敢に仕掛けた。スピードに乗ったドリブル突破を持ち味とし、リバプールU15を苦しめた。そして前半21分、中央へグラウンダーのクロスを折り返し、FW太田凛空(鳥栖U-15)がゴールに押し込んだ。

代表歴はないが、今回初めて選抜されて国際試合の舞台に立った。後半途中までのプレーだったが、機動力あふれる攻守は魅力たっぷりだった。

俊足を生かしたプレーに廣山という名前。ひょっとして…。そう、父はトルシエ監督時代に日本代表にも選出されている名選手、廣山望さん。現在は9月のU-20ワールドカップ(W杯)に臨む日本代表の監督を務めている。

父の姿が重なるプレースタイルだが、「結構言われるんですけど、お父さんも縦突破からクロスが多かったので。別に自分がお父さんを目指しているわけじゃなくて、どちらかと言うと僕はお父さんと比べられるのは嫌いで」と明かした。

その理由は「お父さんのおかげでここまで来ているとか、選ばれたとか、周りの人が思っていなくても、そう感じてしまう」からだ。「自分に合ったスタイルがたまたまこうだったって感じです」と付け加えた。

ただ初めての選抜入りということで、緊張感に襲われていた。遠征に来る前には父から繰り返し「楽しんでプレーしてこい」とアドバイスされた。最初の練習の時はカチカチになったというが、そこで父から贈られた「楽しむ」という言葉を思い出した。

「今日の試合もその言葉のおかげで気楽っていうか、積極的に攻撃を仕掛けられた。攻撃を失敗しても何回もチャレンジできたのはそのおかげかなと思います」

将来の夢は海外でプレーすることだという。父もパラグアイに始まり、ブラジル、ポルトガル、フランス、さらに米国と渡り歩いた。語学も堪能でスペイン語、英語、フランス語、ポルトガル語と数多くの言語を操った。もともと習志野高卒業後は国立の千葉大学に進学したことでも話題になった秀才選手だった。

そこも父譲りなのか、中学3年生にして英語はお手の物だという。「学校がバイリンガルで日本語と英語なので」。この日の試合中にもリバプールの選手で同じポジションにいた選手に声をかけたという。

「しょうもないことですけど、イングランドから来たんだねとか、頑張ろうねみたいな。向こうも普通に返してきたので、あんまり驚かれることもなかったです」

相手のリバプールU15は、15歳だが日本で言うと高校1年生世代の選手が中心だった。その格上相手に自らの特長を思う存分に発揮できたことは、今後への糧であり自信となった。

大きな可能性を秘めた新たな才能が現れた。【佐藤隆志】

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