
米大リーグ機構(MLB)は28日、スポーツ賭博に関する調査のため昨季まで3年連続リーグ最多セーブの剛腕、ガーディアンズのエマニュエル・クラセ投手(27)が8月31日まで「懲戒処分ではない有給の休職」になったと発表した。チーム施設への立ち入りが禁止された。ガ軍は先発のルイス・オルティス投手(26)も同日まで休職となっている。球団は「これ以上、他の選手や球団関係者が影響を受ける見込みはないと通知を受けている」と声明を出した。
両投手はともにドミニカ共和国出身で、農場経営について話すなど仲が良く、春季キャンプでは隣接するロッカーを使用していた。ボート監督は「最悪だ。今や(野球賭博が)合法となり、我々野球界でも問題になっている。うちの選手2人が調査対象になり、とても残念だ」と話した。オルティスは2球に不自然な賭け金の変動があり、故意にボール球を投げた疑惑が浮上している。クラセの調査内容は不明。
クラセは99マイル(約158キロ)の高速カットボールを武器にする剛腕投手。今季は48試合で5勝3敗24セーブを挙げている。トレード期限を目前に控え、救援市場の目玉候補として注目されていた。