
巨人坂本勇人内野手(36)が27日放送のフジテレビ系列のスポーツ番組「すぽると!」の独占密着インタビューに登場。打撃不振に苦しんだ圧倒的レジェンドが、試行錯誤の末にたどり着いた不振脱却のカギを明かした。
「僕の一番の幹は(前巨人監督の)原さんとの打撃練習なので」と原点に立ち返った。「いまだに何をやってもダメだったときに、原さんとよく一緒にやっていた練習を絶対にやる」と恩師から学んだことを思い出したという。
素振りやティー打撃前に短い時間でもこなしていたのは、スイング前に「両腕を前後させる動作」。これを行うと、体の面を早く崩さない体勢と軸足の位置が安定した。プロ入り後の19歳から恩師と2人三脚で取り組んできたものだった。「2~3試合打たなかったりすると(原前監督から)『よし来い』ってやるんですけど、その日にヒットが出たり」。恩師の教えを胸に原点復帰した。
6月の交流戦で再昇格すると、6月24日ロッテ戦(ZOZOマリン)で待望の1号が飛び出し、交流戦歴代最多となる通算338安打もマーク。7月11日DeNA戦(横浜)では延長11回に決勝の左越えソロを放ち、試合を決めた。
徐々に復調の兆しを見せる坂本について阿部監督は「もうこれだけの実績を残してきたから、実績と経験でチームを引っ張ってくれれば。言い方悪いかもしれないけど、もうぶっ壊れてもいいやって思ってね。その吹っ切れができるかどうか。そこだと思いますけどね」と後半戦の追い上げに期待を込めている。
坂本も「『ここで打ってほしいな』ってときに1本打てるかどうかが今の僕に求められているところだと思う。応えられるようにやっていくだけじゃないですか」と徐々につかみかけた手ごたえとともに、後半戦での爆発を誓った。