
<高校野球滋賀大会:滋賀学園3-1八日市>◇24日◇準決勝◇マイネットスタジアム皇子山
昨秋から県内無敗の滋賀学園が3年連続で決勝に進出した。今春から4番に座る吉森爽心(そうしん)内野手(2年)が先制打を含む適時打2本を決めた。179センチ、83キロ。デッドリフトで成人男性の平均重量の約3倍にあたる200キロを持ち上げる怪力の持ち主。1回2死三塁で「コンパクトに」変化球を中前に運び、先制点をたたき出した。
打線は15安打と勢いを見せつけた。同校の選手たちは寮に各自が炊飯器を持ち込み、自分たちで昼食を用意する「男メシ軍団」だ。「よしもん」とかわいがられる吉森は、先輩で5番を打つ秋満大知(たいち)外野手(3年)と炊き込みご飯を中心とした昼食を用意。夏場は毎日1人で2合のたけのこご飯を平らげ、力を蓄えてきた。
準決勝まで4試合すべて先制に成功している男メシ軍団。夏2連覇へ、4番は「プレッシャーは少しある」と明かしつつ「それは考えずにやっていきたい。チャンスで走者をかえしたい」と気を引き締めた。【中島麗】