
<高校野球岩手大会:盛岡大付4-8花巻東>◇24日◇決勝◇きたぎんボールパーク
18年ぶりのノーシードから臨んだ花巻東が県勢初の3連覇で、3年連続の甲子園切符をつかんだ。
昨夏と同じ決勝カードとなった大一番で、初回に先制点を挙げた。今大会初登板となった盛岡大付先発の松葉謙佑投手(3年)に対し、先頭打者からの2連打で好機をつくり、3番新田光志朗外野手(3年)の内野ゴロで幸先よく先制した。
勝利を一気に引き寄せたのは1-0で迎えた5回。盛岡大付の2番手、エース雨田優海斗(ゆうと)投手(3年)から4連打を含む打者一巡の猛攻で一挙6点。巨人の古城茂幸コーチを父に持つ4番古城大翔(だいと)内野手(2年)も中押しの適時打も放った。
投げては先発の萬谷堅心投手(2年)が4年ぶりの甲子園出場を狙うライバル校を寄せ付けない投球を披露。春の県大会では5失策が絡んで初戦敗退の屈辱を味わった。グラウンドのスコアボードに「堅守」を刻み守備を磨いてきたナインは、最後まで安定した守備をみせた。
今春センバツでは8強入りした。菊池雄星、大谷翔平、佐々木鱗太郎らそうそうたる卒業生も成し遂げなかった初の夏の頂点へ。甲子園経験豊富なメンバーで挑む。