
バルセロナは23日、27日に予定されていたヴィッセル神戸との親善試合(ノエスタ)を中止することを発表した。
バルセロナは当初、24日にアジアツアーを開始し、日本に向けて出発する予定だった。しかし、クラブは現地時間23日夜に公式声明を出し、「プロモーターによる重大な契約違反により、今週日曜日に日本で開催予定だった試合への参加を中止せざるを得なくなった」と、神戸戦を取りやめる決断を下したことを伝えた。
バルセロナはこのツアーで約1500万ユーロ(約25億5000万円)の収入を得る予定だったが、スペイン紙アスによると、プロモーターから一部しか支払われていなかったという。
スペイン紙ムンド・デポルティボによると、このツアーの主催者はソウルを拠点とするD-Drive社。同社は過去、スペインサッカー連盟と仕事をしていたという。
一方、クラブはFCソウル戦(7月31日)、大邱FC戦(8月4日)について、「プロモーターが一定の条件を満たした場合に限り、韓国でのサマーツアーの一部を再調整することを検討している。条件が満たされた場合、クラブは数日中に韓国に移動する予定である」と状況次第になることを伝えた。そして最後を「この事態と日本での多くのバルセロナサポーターのコミュニティーへの影響を残念に思う」と締めくくった。
今回のトラブルはフリック監督のプレシーズンでのチームづくり、および8月16日にアウェーで行われるマジョルカとのスペインリーグ開幕戦に向けて、大きな影響を与えることになりそうだ。(高橋智行通信員)