
<高校野球京都大会:京都外大西3-1乙訓>◇23日◇準々決勝◇わかさスタジアム京都
15年ぶりの夏の甲子園出場を狙うノーシードの京都外大西が2年連続となるベスト4進出を決めた。
先発の背番号19、志賀颯二郎投手(1年)が4回途中1失点と粘投。救援した背番号20の中村祐貴投手(2年)も走者を許しながら得点は与えず。最後まで無失点に抑えた。背番号19と20のリレーで1失点にとどめて、4強入りに導いた。
志賀は1年生。6月下旬に授業中に右足を捻挫してメンバー入りも危ぶまれたが、必死のアピールでベンチ入りした。先発として最低限の役割を発揮。「後ろに頼もしい先輩がいる。思い切って腕を振るだけ」と強気の投球で相手打線を乗せなかった。
中村もロングリリーフで勝利に導いた。「思い切って投げました。志賀が1点で粘っていたので、『負けへんで』と思って投げました」と笑顔で振り返った。
上羽功晃監督(55)は今年のチームを「ネバネバ野球」と表現。「京都は抜けているチームがない。我慢比べだと思っている」と粘り強さから勝利を見いだす作戦だ。
準決勝は鳥羽と対戦。志賀は「絶対に甲子園に行きます」と宣言すると、中村は「目標は甲子園でベスト4。一丸で束となって1戦1戦頑張っていきたい」と闘志を燃やした。