
<マイナビオールスターゲーム2025:全パ-全セ>◇1戦◇23日◇京セラドーム大阪
西武ドラフト2位ルーキーの渡部聖弥外野手(22)は母校広陵(広島)の先輩、DeNA佐野恵太外野手(30)と同じオールスターの舞台に立つ。高3での三塁転向時、中井哲之監督(63)を通じて佐野モデルの内野用グラブを譲り受け、現在まで大切に保管してきた。佐野は「(アマチュア時代は)宗山の注目度がすごくて、『負けたくない』と聞いていた。僕も誰かに負けたくない人間。1年目であの成績残せるのは、すごい」と、西武での活躍と球宴出場を喜んでいる。中井監督も「広陵からプロに行った子はすごく面倒見がいい。よく気にかけていますね」と目を細める。
渡部は大商大で主に外野を守ったが、3年冬に内野手に再転向。「とても使いやすくて、たくさん使ったんですよ」。佐野の名前が刺しゅうされた打撃用手袋も愛用し、技術を磨いてプロへの道を切り開いた。
「初めてプロで活躍している方と近くでお話できた…」。学生時代に佐野から激励を受け、温かい人柄にも触れた。「自分が先輩なら、後輩が頑張っているのはうれしい。同じことをすれば、親近感が湧くのでは」。佐野先輩の立ち振る舞いも学びになっている。
広陵は夏の広島大会で甲子園まであと2勝に迫っている。OB2人の球宴出場が励みになるに違いない。【アマ野球担当=中島麗】