
<西武1-4ソフトバンク>◇21日◇ベルーナドーム
ソフトバンク小久保裕紀監督(53)が25年シーズンの前半戦を総括した。首位ターンの日本ハムに対しては「予想通り強いなという印象」と語ったが、ソフトバンクも射程圏内の2位につける。現在地については「優勝争いからはみ出すことなく、十分追い上げることができる。そういう位置にいる」とうなずいた。
ターニングポイントは5連敗で迎えた5月2日のロッテ戦(みずほペイペイドーム)。0-3の9回裏2死走者なしから一挙4得点を奪ってサヨナラ勝利を飾った。最後に劇的打を放ったのは川瀬晃内野手(27)。「あの試合が一番。分岐点といえばあの試合です」とハッキリ話した。
そこからチームは5連勝。最大借金「7」の単独最下位から怒濤(どとう)の追い上げを見せた。「勝つための決断を下していった結果がこうなっている。あとはコーチ陣を含め、いろいろな提案を出してもらって、受け入れて実行していく。その繰り返しだった」。開幕スタメンは全員が離脱か再調整を経験。現在も柳田、今宮、栗原、正木、オスナがいない。小久保ホークスは底力を見せつけた前半戦だった。【只松憲】