
<明治安田J1:東京V0-1町田>◇20日◇第24節◇味スタ
東京ヴェルディには悔しい敗戦となった。
FC町田ゼルビアを相手に圧倒的に押し込み、ピンチらしいピンチは後半18分のロングスローを起点にこぼれ球からDF菊池流帆に決められた失点場面と、後半36分にCKからDF岡村大八のヘディングシュートがゴールバーに当たった場面の2つだけ。
逆に前半11分、13分、32分、37分とFW染野唯月が4本の決定機を迎えたがゴール枠を捕らえられなかった。後半も押し込む時間が多かった。シュート数も12本対4本と圧倒していただけに、悔しさが充満するものとなった。
城福浩監督は「サポーターに悔しい思いをさせました。キワのところと、1回中断した時が一番の得点が動くところと伝えられていない自分の至らなさを感じました」と振り返った。
決め切れなかったことを除けば、攻守ともども今季の中でも上位に入る出来だった。厳しいチェックで相手ボールを奪取し、素早く正確なビルドアップで前進し、相手マークをいなしながらサイドへと展開していく。クロスも多く入り、実際にゴールへ押し込むだけという超決定機まで作っている。しかし0-1。結果が結果とあって、城福監督は納得できなかった。
いつも雄弁な指揮官も、会見ではぶ然と「相手がいいサッカーをしていたからじゃないですか」「町田の選手ほどの経験があれば、あの試合展開であの1点の重みが分かっている。そこをこじ開けていく我々の力がないということだと思います」「決め切れないという甘さ」「(失点場面で)あれだけボールが(宙に)上がっているのにシュートブロックにいかない甘さ」「目指していることができたなんて僕は言いたくないです」。
結果を消化できず、憤懣やる方ないといった様子だった。