
<明治安田J1:横浜3-0名古屋>◇20日◇第24節◇日産スタジアム
横浜F・マリノスが名古屋グランパスを3-0で破った。今季2度目の連勝で勝ち点を21に伸ばし、3カ月ぶりに最下位を脱出した。
前節横浜FC戦で決勝点を挙げたFWアンデルソンロペス(31)がライオン・シティー(シンガポール)に移籍。22年のJ1制覇に貢献し、23、24年と2年連続得点王に輝いたエースを失ったが、代わりに入った“新ストライカー”が躍動した。
6日にJ2いわきFCからの加入が発表されたばかりのFW谷村海那(27)が、3トップの中央で初先発。前半35分に、いきなり結果を出した。左CKから頭で2本パスをつなぐと、ゴール中央で待ち構えた谷村が左足ボレーで流し込んだ。最下位に低迷する名門の“救世主”が先制点を挙げた。
前半追加タイム2分には、FWエウベル(33)が相手の股を抜くシュートで追加点。2-0で前半を折り返した。
後半は決定機を逃す場面もあったが、追加タイム4分にFWヤン・マテウス(26)が右サイドを突破して中央にパス。途中出場のFW植中朝日(23)が冷静に流し込んで3点目を決め、完勝を収めた。
4月20日に浦和に1-3で敗れて最下位に転落。クラブワーストのリーグ戦7連敗を喫するなど苦しんだ。6月には同一シーズン2度目の監督解任を決断し、大島秀夫新監督(45)が就任。前節1-0で勝利した横浜FC戦に続いて快勝し、12戦ぶりに最下位を脱出した。
ただ、降格圏に変わりはない。次戦は8月9日、東京・味の素スタジアムで東京ヴェルディと対戦する。今季初の3連勝で、17位以上への浮上を目指す。【飯岡大暉】