
<明治安田J1:鹿島3-2柏>◇第24節◇20日◇メルスタ
前節4位に転落した鹿島アントラーズが首位柏レイソルに劇的勝利を収め、連敗を3でストップした。
ボール保持に優れる相手に対し、序盤は激しいプレスで対抗。前半5分、相手陣センターサークル付近でボールを奪うと、味方がカットすると、FWレオセアラ(30)が振り向いて約35メートルのロングシュートを沈めて先制に成功した。会場名が7月1日から「茨城県立カシマサッカースタジアム」→「メルカリスタジアム」に変更されて最初の試合で、ファーストゴールを挙げた。
その後はブロックを構えて自陣を固める。同39分に左サイドでFW鈴木優磨(29)がファウルを獲得。MF舩橋佑(23)が放ったFKをDF植田直通U(30)が頭に当てて追加点を奪った。
直後の同43分に失点したが、1点リードで前半を折り返した。後半も相手に押し込まれる展開が続くが体を張った守備で立ち向かう。しかし、同31分に中央を割られて失点を許し、追いつかれた。さらに同39分にはPKの大ピンチに陥ったがなんとか防ぐと、後半追加タイム4分に相手陣のミスを見逃さず、MF松村優太が冷静に沈めて勝ち越した。負ければ首位との勝ち点差が6に広がる大一番をものにし、優勝戦線に踏みとどまった。
クラブが「720(夏を)たぎる! 男祭り」と名打ったイベントマッチでポスターに起用される「武闘派」の新メンバーとなったレオセアラと「総代」の植田が結果を残した。【佐藤成】