
<楽天-日本ハム>◇20日◇楽天モバイルパーク
ペナルティのワッキー(53)が、がん克服への思いを込めて始球式に登場した。
「楽天メディカル 頭頸部がん克服デー」と銘打たれた一戦。持ちネタの「男性ホルモン受信中」を披露した直後にワインドアップから堀内謙伍捕手(28)に向かって投球した。しかし、まさかの暴投となった。「投球はマジで2点ぐらいです。本当に超恥ずかしかったです」。藤井聖投手(28)とともに3分ぐらい練習したという成果を披露することはできなかった。
「神聖なマウンドの上でイチかバチか僕の持ちギャグの『男性ホルモン受信中』をやってみたんですよ。でも、ちょっとすべった感じになっちゃって。それで動揺したのかなって思いながら。ピッチングで取り返してやろうという変な気合が入っちゃったかなと思うんですけど。『芝刈り機』だけにしておけば良かったかな。いい経験をさせていただきました」
ワッキーは20年6月に中咽頭がんと診断され、一時休養。21年2月に活動を再開し、約5年がたったが、再発はしていない。「(始球式に)今回選ばれたのもがん克服というか、僕は中咽頭がんで闘病していたという過去があるので、がんで困っている方や闘病中の方、お医者さんや看護師さんを思い浮かべながら、僕は闘ったぞ、これからもそういう活動をしていくぞっていう気持ちはありました」と話した。