
<カブス6-0レッドソックス>◇19日(日本時間20日)◇リグリーフィールド
カブス今永昇太投手(31)が本拠地でのレッドソックス戦に先発し、7回5安打無失点、1四球5三振と好投して今季7勝目を挙げた。
これで3試合連続のクオリティースタート。今季13試合で7勝3敗、防御率2・40とした。レッドソックス吉田正尚外野手(32)とのメジャー初対戦は3打数2安打だった。
初回、先頭レフスナイダーに初球フォーシームを左中間二塁打とされたが、後続をきっちり抑えて無失点。3回以降も直球を軸にスプリット、スイーパーを駆使してスコアボードに0を並べた。
吉田との対決は2回が右前打、4回は二ゴロ、7回は再び右前打を許し3打数2安打だった。7回を投げ、負傷者リストから復帰後最多の96球で降板。チームは6-0で勝利し、今永は前回13日のヤンキース戦に続いて勝利投手となった。
今永の主な一問一答は以下の通り。
-この日の投球について
「自分がいい球を投げても相手が上回るスイングをする可能性があるので、相手がどう打つかというのはこちらではコントロールしにくい。僕ができることは、自分の強みを生かしたボールを投げ続けることなので、今日はたまたまそれがフライアウトになってくれて良かったですけど、どんどんその技術を磨いていく必要があると思います」
-スプリットが効いている要因
「スプリットが良くないときもありましたが、そのたびにピッチングコーチ3人といろいろな議論をして、ブルペンのたびに話し合って、いつしか試合が発表会のようですごく楽しい気分になる瞬間があった。本当にそれはピッチングコーチのおかげだと思いますし、今日もすごく自分が教えてもらったことをその場でできるかという、すごい楽しめた登板でした」
-今永の登板試合でチームは75%以上勝利
「そういう数字が残っていること自体はすごく光栄な気持ちですけど、僕が悪い投球をしたとしても、サポートしてくれる選手とスタッフがいますし、僕にとって悪い登板をするというのが怖い存在ではなくなったので、いつも思い切って試合に臨めている。それがそういう結果につながっていたとしたら、これほどうれしいことはない」
-先頭に二塁打を打たれた
「初球を打たれるといのは精神的に打撃を受けるもので、その後も決して無失点ではなく、1点取られてもアウトを積み重ねることの方が大事だっていうマインドで投げていた。僕にとってはそれが投げミスにつながらない考え方なので、1点取られてもいいんだという気持ちで投げた結果0に収まったので、それが自分をコントロールするコツ」
-カウンセル監督からエースと評された
「決して自分に自信を持っていないわけではないですけど、この先発の中でいつもアドバイスをくれるボイドやスティールだったり、メジャーで成功している選手の話を聞くのが自分のキャリアにつながるので、そういう人たちに囲まれているということが自分をより心地よくさせてくれる。みんなの存在があるおかげだと思っています」