
<フィリーズ9-5エンゼルス>◇19日(日本時間20日)◇シチズンズバンクパーク
エンゼルス菊池雄星投手(34)が敵地でのフィリーズ戦に先発し、5回5安打2失点、3四球8三振の力投もリリーフ陣が逆転され、今季5勝目を逃した。今季21試合で4勝6敗、防御率3・13。
初回、4番カステラノスの適時打で先制を許すも、2回からの3イニングは毎回走者を出しながら6奪三振でホームを踏ませず。3-1の5回に先頭ロハスを歩かせ暴投で進塁を許すと、カウント1-2からターナーに外角のスライダーを中前に運ばれ2点目を失った。続くシュワバー、ハーパー、カステラノスは抑えたが、強打者が続きこのイニングだけで33球を投球。5回2失点、91球で勝利投手の権利を持って降板した。
チームは6回にモンカダのソロで4-2としたが、直後にバックマンが招いたピンチで、3番手フェルミンがロハスに犠飛を許すと、2死満塁からシュワバーに逆転の32号グランドスラムを浴びた。これで菊池の勝利投手の権利は消滅し、チームも逆転負けを喫した。
モンゴメリー監督代行は、菊池を5回で降ろした判断について「あの5回のあとは続投させることができなかった。あのイニングだけで30球以上投げていたし、ハーパーの打席でもかなり消耗していたから、体力的に厳しかった。素晴らしい仕事だった」と説明した。