
<高校野球東東京大会:関東第一7-1東京成徳大高>◇19日◇4回戦◇大田スタジアム
2年連続優勝を狙う関東第一が11安打7得点で、5回戦へ駒を進めた。
投手との二刀流、坂本慎太郎内野手(3年)が3安打3打点とバットで貢献した。3回、2死二、三塁から先制となる右越え2点適時二塁打。8回には米沢貴光監督(49)に「力んでいる」とアドバイスされると、修正し2死二塁からダメ押しの7点目につながる中前打を放った。「今大会はバットが振れています。力感だけなければ打てると思うので」と、自信をのぞかせた。
目指すは昨夏、甲子園決勝で敗れた京都国際、西村一毅投手(3年)との再戦だ。1点ビハインドで迎えた延長10回裏。2死満塁で三振に。最後の打者になった。「悔しかった。練習試合でも最後の打者になりかけたときには思い出してしまうし。そこで打とうと思うんです」。
あの時、なぜ打てなかったのか。何度も繰り返し考えた。「初球が甘い真っすぐだったので、それを打っておけば…と後悔したんです。だから、今はチャンスの場面がくると、初球のいい球を見逃さない、と決めています」。この日、3打席目は初球を右前打に。5打席目には、初球をファウルに、カウント2-1から中前打に仕留めた。「去年の経験が生きています」と、悔しさを糧に成長につなげた。
京都国際と再戦するまでは、負けられない。「今年は全打席ヒットを打ちます! 自信あります。1戦1戦、チームの役割を果たしていきます!」と、胸を張った。