
<高校野球福岡大会:福島11-6福岡第一>◇19日◇5回戦◇久留米市野球場
福島が、創部75年目で夏は初めて8強入りした。
勝利の立役者は主将で4番牛島崚汰外野手(3年)だ。6-6で迎えた延長10回タイブレーク無死満塁。勝負どころで打席が回り、主軸として「自信を持って(バットを)振っていこうと」。カウント1-1からの3球目。外角直球を捉え、決勝の3点適時三塁打を放った。三塁ベース上では「うれしくて…」とガッツポーズをつくり、雄たけびを上げた。
02年就任の幾竹裕之監督(65)は「本当に、本当によくやってくれました。私が継投のミスをしましたけど、取り返してくれました。4番(牛島)がよく打ってくれましたよ。打線の中心で主将ですし、最後に彼が結果を出してくれてうれしいですね」と感無量の様子だった。
同校は八女市内の公立校。今大会8強入りの西日本短大付、同16強入りの八女学院も同市内で交流は深い。毎年、新チーム始動時の秋に「八女地区リーグ戦」と呼ばれるトーナメント大会が行われている。指揮官は「刺激になりますね。西短(西日本短大付)さんが福岡では一番強い。『西短さんに勝とうや』っていうことでやっています」。
両チームとも順当に勝ち上がっていけば、準決勝で顔を合わせる。それでも、牛島主将は目の前の一戦を強調する。「まず次の試合で必ず勝って(準決勝で)西短と戦うことになれば、倒して決勝にいきたい」と力を込めた。福島の快進撃はここからだ。