
<中日7-2DeNA>◇19日◇バンテリンドーム
中日が逆転勝ちで今季最長、5年ぶりの7連勝を飾った。その中で3度チャンスで凡退した板山祐太郎内野手(31)について井上一樹監督(53)は「チームが勝った、最後にヒットが出た」からこそ救われたと話した。
「今日なんかデジャブのように同じ場面があったよね。今日はもう名前を出さないわけにいかないけど、板山のところでね、ツーベース打った、ヤスに送らせた。で、絶好機、セカンドゴロ、セカンドゴロ。満塁っていうところでね」。
「7番・三塁」でスタメン起用され2回と4回に二塁打、犠打で1死三塁とまったく同じ場面で打席に立ちいずれも二ゴロに倒れた。5回の第3打席も2死満塁で空振り三振。「あいつの中でも、ほんとに、もう『すごく絶望』みたいな感じだったと思うんですけど、でも、『チームが勝ったこと、そして最後にヒット(7回に中前安打)がね、彼の中で出たこと』これはやっぱり。そのスターティングメンバーを選ぶ上で、最終的にハンコ押してるのは僕ですから。で、そこでやっぱり『次はいけるでしょう』、『次いけるでしょう』というような気持ちをね、やはり持ってあげたいし、それに応えるべく、そこで打てなかったら『次にどうしよう』ということを多分考えてくれるという、ある意味そういったことが『チームの絆』なのかなっていうような部分と僕は思ってます」と、試合後、あえて名前を出し、現在のチームの雰囲気がいいことを明かした。