
<高校野球埼玉大会:昌平5-1花咲徳栄>◇19日◇越谷市民球場
延長タイブレークの末、17年夏の全国優勝校、花咲徳栄(埼玉)が敗れた。
4回戦ながらスタンドは満員で、吹奏楽部やダンス部もフル動員。炎天下を戦う選手たちに大きな声援を送った。
8回まで得点が入らない中、9回表と10回表、応援席に響いたのはプロ野球西武の「チャンステーマ4」だった。
吹奏楽部が6月3日、西武-ヤクルトでベルーナドームに来場し、左翼席で私設応援団とともにライオンズへの応援を行った。
試合を盛り上げ、最後には西武ファンたちから「いいぞいいぞ、徳栄!!」の大合唱まで起きた。
楽曲の“合流”はその日だけにとどまらず、昨年に続き、今年も同校は夏の大会でライオンズ応援曲を披露。試合序盤には「Flag To Victory」も演奏し盛り上げた。
スタンドにはOBである西川愛也外野手(26)のユニホームを着る男性や、西川の応援タオルを頭にかぶりながら花咲徳栄を応援する女性、「べるーにゃ」のうちわを持参する男性など、6月3日の“恩返し”の人々も何人か。
試合には敗れたが、西川もベルーナドームでの練習前に経過を気にしていたようだ。「いやぁ、あのタイブレーク…もったいなかったっすね…。でもみんな頑張ったと思います」と応援席も含めてたたえていた。【金子真仁】