【高校野球】昌平、劇的サヨナラ満塁弾で花咲徳栄にリベンジ「春も秋も辛い思いして…」／埼玉

花咲徳栄対昌平　試合に勝利し喜びを爆発させる昌平ナイン（撮影・山本佳央）

＜高校野球埼玉大会：昌平5－1花咲徳栄＞◇19日◇4回戦◇越谷市民球場

昨夏の決勝カードが実現した注目の一戦は、延長タイブレークの末、昌平がサヨナラ満塁本塁打で昨年のリベンジを果たした。

1－1で迎えた10回裏無死満塁、副将の諏江武尊内野手（3年）が真ん中に入ったスライダーを捉えると、打球は左翼芝生席へ。劇的なサヨナラ満塁弾で勝負を決め「春も秋も、早く負けて辛い思いをしてきたのが報われるっていうのは夏の大会のこういう時なのかな」と勝利をかみしめた。

悔し涙を流してきた先輩たちの思いも背負った中での大きな一勝だった。スタンドには、OBをはじめとする大勢の観客が駆けつけ、昌平ナインを後押しした。昨年度、主将を務めた畑田育杜さん（19）は「諏江が決めてくれたっていうのは、さらに価値のあるいい勝利になった」と目尻を下げた。