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【解説】「一塁手専」は3人目なのに…DeNAがビシエド獲得のワケは右の代打不足にあった


中日時代のダヤン・ビシエド(2024年)

DeNAが15日、元中日のダヤン・ビシエド内野手(36)と今季の選手契約を締結したと発表した。背番号は66に決定。1年ぶりのNPB復帰となる。

オースティン、フォードとともにいわゆる「一塁手専」の獲得は3人目となった。その1つの理由に「代打不足」があった。得点力不足の今季、勝負どころでの代打、特に右打者は顕著だった。スタメンを外れたときには代打の切り札的存在の松尾汐恩捕手(21)は代打で22打数3安打1打点、打率1割3分6厘。たぐいまれな才能を持ちながらも、1打席勝負の代打起用には苦しんでいる。

松尾以外の右の代打は確立されておらず、起用回数として次に多いのが九鬼(12打数3安打)、蝦名(9打数2安打)、伊藤(5打数無安打)、宮崎(5打数無安打)、山本(3打数1安打)、桑原(2打数無安打)、東妻(2打数無安打)、知野(1打数無安打)と続く。

合計しても61打数9安打、右の代打打率は1割4分8厘と苦しい。複数打席が用意されていないスタメンと異なり、1打席勝負の代打は求められる役割も1打席の重さも異なる。

キューバ出身のビシエドは16年に中日入りし、昨季限りで退団。18年には打率3割4分8厘で首位打者、178安打で最多安打に輝くなど、中日の9年間で通算958試合に出場。打率2割8分7厘、139本塁打、549打点をマークした。今季はメキシコのリーグでプレーしており、38試合で打率2割7分6厘、8本塁打、31打点。経験豊富なスラッガーだけに代打での1打席勝負での役割も期待される。

チームは今季、得点力不足に苦しんでいた。オースティンが右膝の違和感で6月上旬に離脱すると、交流戦は12球団ワーストのチーム打率2割5厘。長打力のある右打者は補強ポイントだった。日本球界を熟知し、24年からは日本人登録となったビシエドはうってつけの存在と言える。

球団はすでに昨季所属したマイク・フォード内野手(33)と藤浪晋太郎投手(31)の獲得を正式発表。積極補強を推し進めている。萩原チーム統括本部長は12日、「姿勢を示すだけじゃなくて本当にやらないと。球団全体で今年は優勝しようとなっている中で、調子が良ければこういう状況にはなってないでしょうけど、現状これだけの差をつけられているなら何かを変えないと。変えられることは全部やるというそんな気持ちではあります」と今季の逆転Vにかける強い思いを語っていた。

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