
マイナーチェンジの時期ではないか-。巨人の桑田真澄2軍監督(57)が2軍再調整が続く戸郷翔征投手(25)の現在地について見解を述べた。
18日、東京都稲城市のジャイアンツタウンスタジアムでのくふうハヤテとの練習試合に登板した戸郷。6月22日西武戦(東京ドーム)で5回3失点で今季6敗目を喫し、今季2度目の登録抹消となってから、2度目の投球機会だった。
71球を投げて5回3安打無失点。ベンチから見守った指揮官は「目標の5回と80球前後はクリアできたと思います。いろんな評価の仕方があると思うんですけど、順調だという話を彼にしました」と及第点を与えた上で、悩めるエースが変化の時を迎えていると持論を展開した。
「僕がよく言う“ぶん投げ投法”と言うんですけど。ぶん投げ投法の投手は長く持たないですよ。調子良い時は良いピッチングできるけど、ちょっと調子悪いともうどうしようもない」。思い切り力を振り絞って投げきっていくスタイルの限界点。「戸郷も若い頃はぶん投げでよかったんですけど、年数を重ねるごとに、しっかり狙って投げるとか、タイミングを外すとか、投球術でアウトを取るとかね。そういったところにいま少しマイナーチェンジしていく時期なんじゃないかなと僕は思ってます」と見定めた。
戸郷自身もこの2軍の日々で、桑田監督との対話を続け、いま求めるのは「スピードガンと勝負しない、程よい力感」のフォーム。直球の感覚を中心に、段階的に向上を目指している。1軍復帰へはもうしばらくの時間を要す見通し。回数、球数を増やしながら、変化を求めていく。