
<MLBオールスターゲーム:ア・リーグ6-6ナ・リーグ>◇15日(日本時間16日)◇トゥルイストパーク
オールスター戦は史上初となる本塁打競争で決着がついた。9回を終え、6-6の同点。22年から導入されていた「スイングオフ」のルールを初めて採用した。両リーグの監督が3選手ずつ指名。1人3スイングのみで、合計の本塁打数を争う形となった。ナ・リーグは2人目のシュワバー(フィリーズ)が3球全て本塁打を放つ活躍で、4-3での勝利に貢献。思わぬ形でMVPを獲得したシュワバーは「とてもエキサイティングで楽しかった。とにかくホームランを打とうという意識を持たなかった。最高の形で終われた。チームメートが喜んでくれて良かった」と話した。
ア・リーグは1人目のルーカー(アスレチックス)が2本を放ったが、2人目のアロザレーナ(マリナーズ)が1本、3人目のアランダ(レイズ)が0本で敗戦した。大谷やジャッジらスター選手らは試合序盤で途中交代し、既に帰宅。本命が不在の状況でも、両リーグの選手らは大はしゃぎで大興奮。普段はライバルのはずの他球団選手が、互いに抱き合って喜ぶ珍しい姿を見せ、最後まで残って観戦していたファンを盛り上げた。
◆スイングオフ 9回を終えて同点だった場合、勝敗を決めるために行う本塁打競争。延長で投手不足となる懸念から22年に決定していたが、今回が初実施。試合前に監督が選び、出場に同意した両チーム3人(別に代替要員1人)が3スイングずつ行い、合計本塁打数が多かったチームが勝利となる。同点の場合は3人の中から1人ずつを指名して延長。決着がつくまで行う。ナ・リーグのストワーズは、試合で死球を受けたスアレスの代役で出場。ナ・リーグは1点差での勝利とされたが「ナ・リーグがホームラン・スイングオフでア・リーグに勝利」と注記された。勝利投手、敗戦投手は記録されない。打撃投手はナ・リーグがドジャースのイーベルコーチ、ア・リーグがヤンキースのチャプマンコーチが務めた。