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【高校野球】八王子学園八王子・新井唯斗にスカウト陣も注目「まず仲間たちと甲子園に」/西東京


大成対八王子学園八王子 4回裏八王子学園八王子1死一、二塁、打席に立つ新井(撮影・江口和貴)

<高校野球西東京大会:八王子学園八王子7-3大成>◇15日◇3回戦◇府中市民球場

目指すのは、高卒プロ入りと、9年ぶりの甲子園だ。全国高校野球選手権西東京大会3回戦で、第2シードの八王子学園八王子が初戦を突破した。プロ注目の新井唯斗内野手(3年)は春先に外野から転向し、急成長を遂げた大型ショート。1番打者で出場し、2安打1得点で貢献した。春の公式戦で苦い経験をした後は、ひたすら己と向き合った。主将で挑む最後の夏は走攻守で先頭に立ち、夢を乗せて羽ばたく。

   ◇   ◇   ◇

鋭いスイングを見せた。悪天候で15分遅れで開始。DeNA、巨人、西武など複数の球団スカウトが視察する中、新井は「とにかく塁に出る」と集中力を発揮した。2点を先制された直後の初回先頭、相手右腕の低め直球を引っ張り、一塁強襲の内野安打。4回1死一、二塁でも内野安打を放った。同点となり、なお2死一、二塁で50メートル走6秒ジャストの俊足を見せる。3番佐藤の中前打に、二塁から三塁を回り一気に加速。鮮やかなスライディングで勝ち越しホームを踏んだ。

内野に立てば、ひときわ目立つ183センチの上背は可能性の塊そのもの。西武の秋元球団副本部長は「センスがあり、素材は本当にいいものがある。スイングも癖がなく、二塁からの走塁はスピード感もある」と評価した。

しかし、今春は遊撃守備に泣いた。チーム事情と、プロ入りの可能性を広げさせたい安藤徳明監督(63)の考えから転向したが、東京大会準決勝の東亜学園戦は自らの悪送球もありサヨナラ負け。大会6失策を重ねた。それでも「転向して間もないけど言い訳にはできない」と落ち込む暇などなかった。朝練に加え、オフや練習試合の合間も壁当てやノックで正面のゴロ捕球からスムーズな送球動作を磨いた。夏は「失策ゼロ」を掲げ、この日も5度の守備機会をこなした。

同校から直接プロ入りなら21年羽田慎之介投手(西武)以来だが、野手は創部初となる。元阪神、ロッテの鳥谷敬氏(44=日刊スポーツ評論家)が目標だが「プロよりもまず、今の仲間たちと甲子園に行きたい思いが強い」。勝利のために異彩を放つ。【泉光太郎】

▽DeNA木塚アマスカウト スイング力もあり、スピードボールへの対応もあるが、(バットを)シンプルに出せている。守備範囲が広く、身体能力が高く、とにかく無駄のない動き。

▽巨人安藤スカウトスーパーバイザー とてもいい選手。走っている姿もいい。まだまだ細いが、成長過程にいる。走攻守そろったプレースタイルがいい。

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