
<高校野球大阪大会:大阪桐蔭13-0星翔>◇15日◇3回戦◇GOSANDO南港球場
大阪桐蔭のエース・中野大虎(だいと)投手(3年)がこの夏初めてのマウンドに上がった。3回を投げ、2安打5奪三振。「立ち上がりはいいくらいの力で投げられた」と初回を振り返り、「力が入りすぎるとボールが1つ分浮く課題があったが、修正できていい形で投げられた」と満足そうな表情を見せた。
西谷浩一監督(55)は中野の投球について「相手を見ながらしっかり投げていた」と話し、「根っからのキャプテン。勝つために何をするか考えてできる人」と主将としても信頼していた。
中野はプロの道を希望している。「大虎」という名前の由来は、阪神タイガース私設応援団団長を務めた祖父。「生まれたときから阪神ファン」と語る中野の夢はもちろん阪神入団だ。
スタンドにはNPB9球団のスカウトが視察に訪れた。阪神の岡本スカウトは「落ち着いて制球よく投げていた」と評価し、ドラフト候補だと明かした。