
<高校野球秋田大会:金足農7-2秋田中央>◇15日◇3回戦◇さきがけ八橋球場
金足農が秋田中央に快勝し8強入りを決めた。次戦は準々決勝で、秋田西と対戦する。
オリックス吉田輝星投手(24)を兄に持つ大輝投手(3年)が、初戦に続き2戦連続の先発。最速144キロの直球にスライダー、チェンジアップを低めに集め、8回を3安打2失点でエースの貫禄を見せた。2年連続の夏の甲子園出場を目指す右腕は「野手の方がちゃんと打ってくれたり、他の投手陣も良い感じなので、あとは自分だけかなと思う」とさらに仕上げていきたいと振り返った。
先制した直後の2回2死三塁では、捕逸ですぐさま追いつかれた。自身が四球で出した走者だったこともあり「先頭打者を四球や死球で出してしまい、自分が流れを悪くしたところも目立った。修正していかなきゃいけない」と4四死球を反省。
打線が8回までに7得点とリードを5点差に広げると、最終回は2番手の斎藤遼夢投手(2年)にバトンタッチ。昨夏の今頃は3戦連続完投でフル回転だったが、ここまで2戦で完投はなし。
右腕は「これから上がっていくにつれて絶対厳しくなってくるので。そこは自分が投げきって抑えたいと思います」とまだまだ続いていく試合へ闘志を燃やした。
中泉一豊監督は「制球が良かったのかなと。安打も少ないですし、力まず低めに制球していた感じには見えました」と振り返った。