
阪神は13日、育成ドラフト3位ルーキーの早川太貴投手(25)と支配下選手契約を締結したことを発表した。契約金1000万円で、年俸420万円。1年目の今季はここまで2軍戦12試合登板で11試合先発。6勝1敗で防御率3・16と、安定した成績を残す。
「(7月末の)支配下の期限までギリギリで、外国人選手の話も出て、どうなんだろうと思っていた中で、すごくうれしかった」
背番号は「129」から、「ミスタータイガース」掛布雅之OB会長らがつけた「31」に変更。「大事な番号。活躍して、番号と一緒に成長できるように頑張りたい」と力を込めた。
早川は昨季、阪神2軍と同じウエスタン・リーグのくふうハヤテに所属。同球団出身では初NPBドラフト指名選手で、初の同12球団の支配下契約選手となった。「すごくお世話になった。1人目として結果を出せれば後にも続くかなと思うし、恩返しができたらいい」と活躍を誓った。
藤川監督は1軍の試合前に「あと58試合、その中で彼のタイプが必要な役割がある可能性があるということで支配下登録をお願いしました」と説明。「役割はロングリリーフになると思います。チームの大きな助けになる可能性がある」と期待を寄せた。(金額は推定)【塚本光】
◆早川太貴(はやかわ・だいき)1999年(平11)12月18日生まれ。北海道・江別市出身。大麻高から小樽商大に進学。卒業後は北広島市役所で働きながら社会人クラブチームのウイン北広島に所属。トライアウトを経て昨季はくふうハヤテでプレー。2軍阪神戦で21イニング連続無失点を記録するなど虎キラーだった。24年育成ドラフト3位で阪神入団。直球は最速150キロ、変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップ、ツーシーム。右投げ右打ち。185センチ、95キロ。