
アシックスは11日、サッカー用スパイクシューズおよび、その他のスポーツシューズ生産におけるカンガルーレザーの使用中止について「2025年末までに中止することを決定した」と発表した。
スポーツ用品メーカーとして「高品質で科学的研究に基づいた機能性や快適性を継続的に追求し、トップアスリートをはじめ、多くのお客さまのパフォーマンス向上に寄与する製品の提供に努めている」という同社は、従来採用していたカンガルーレザーを使用する製品より、高性能かつ持続可能性の高い製品を開発できたこと、その製品が市場から好評をいただいている点、などから判断したとしている。
軽量で耐久性が高く、サッカースパイクの定番だったが、近年は、欧米を中心に動物愛護や社会倫理の観点から否定的な考えが広まっていた。
既に、プーマに続いてナイキも23年末までにカンガルーレザー使用をやめ、アディダスも今年5月に調達の中止を決定。各メーカーが追随していた。
その中でアシックスは「今後も倫理的な調達を重視し、持続可能な事業活動を通じて、世界中のすべての人々の心身の健康向上に寄与する製品、サービス、環境の提供をめざします」と声明を出した。
対象製品はサッカー用スパイクシューズ、フットサル用シューズ、ラグビー用スパイクシューズという。