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大谷翔平が怪物撃ちで敵地騒然「いつもと同じ」カウント0-2からの確率1・8%跳ね返し本塁打


9日ブルワーズ戦で31号ソロを放ったドジャース大谷翔平

<ブルワーズ3-1ドジャース>◇8日(日本時間9日)◇アメリカンファミリーフィールド

【ミルウォーキー(米ウィスコンシン州)8日(日本時間9日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(31)が、怪物撃ちで敵地を騒然とさせた。ブルワーズ戦に「1番DH」で出場し、3打数1安打1打点。最速165キロの新星右腕ジェーコブ・ミジオロウスキー投手(23)と初対戦となった第1打席、いきなり31号ソロ本塁打を放った。前半戦までに31本塁打は球団新記録をマークしたが、チームは逆転負け。同投手を相手に6回12三振で完敗を喫し、今季初の5連敗となった。

   ◇   ◇   ◇

有望な怪物右腕を相手に、大谷の集中力がさらに研ぎ澄まされているようだった。第1打席、初球の100・3マイル(約161キロ)直球を見逃し、2球目は内角低めボールゾーンに沈むカーブを空振りした。同じ手には乗らない。変化の軌道を理解し、2球連続で攻められたカーブを完璧に捉えた。「いつもと同じ。球種を問わずストライクをしっかり振って、難しいボール球はなるべく手を出さない。シンプルですけど、そこに尽きる」。浮いてきた3球目を逃さなかった。

カウント0-2から大谷が本塁打にする確率はわずか1・8%。カウント別では最も低い数字で、圧倒的不利な状況だった。1球前、タイミングを大きく外された空振りのスイングを見れば、相手バッテリーとしてはもう1度攻めたくなる場面。だが大谷は投手心理が働く上に、メジャーで8年の経験がある。最速165キロの右腕を「どの球種もアグレッシブに、素晴らしい球種。何よりも制球が良かった」と称賛した上で、88・2マイル(約142キロ)の高速カーブを打ち砕いた。

昨年、初めて対戦したパイレーツの剛腕スキーンズに続き、2年連続の“怪物撃ち”となった。かつては大谷も、メジャー1年目から160キロの速球や驚異的なパワーが注目される新人だった。一方で、サイ・ヤング賞3度のバーランダー(現ジャイアンツ)ら名だたる投手に封じられ、メジャーの洗礼を浴びてきた。今や立場は逆となり、トッププロスペクトら若手選手に洗礼を浴びせる側。この日は23歳の新星右腕に対し、豪快に刺激を与えた。

勇ましい若者の闘志に火を付け、互いに譲らない攻防を展開。3回無死二塁の第2打席、大谷はファウルで粘った末に、1打席目で捉えたカーブを今度は低めに決められ、空振り三振を喫した。「進塁打を打てれば、少し違う展開になった」と反省したが、第3打席では粘りながら四球を選んだ。「ボール自体は見極められているかなと。そういう打席が増えてくればヒットにはおのずと近づいてくると思うので、ホームランも増えてくる」。互いを高め合う、新たな名勝負。全3打席に、トップレベルの技術とパワーが凝縮されていた。

▼大谷が今季9本目(通算21本目)の先頭打者本塁打でシーズン100安打に到達。大谷の100安打は5年連続6度目。チーム93試合目は昨季(82試合目)、23年(90試合目)に次ぐ自己3番目のペース。

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