中日上林誠知外野手（29）が8年ぶり2度目の球宴に選ばれた。3日、日本野球機構（NPB）から「マイナビオールスターゲーム2025」の選手間投票の結果が発表された。
「うれしい。1度終わったと思われた中で、オールスターに出るまで復活できたことはうれしい。ここまで頑張ってきた証かなと思います」。
23年オフにソフトバンクを戦力外となり中日へ。移籍2年目の今季は右翼のレギュラーとして73試合に出場。打率2割6分7厘。いずれもチームトップの10本塁打、26打点、15盗塁の数字も残している。
ファン投票最終の中間発表まではセ外野3位だった。だが、最後に同僚の岡林勇希外野手（23）に4316票逆転され4位に。「（差が）2万票くらいあったので、そのままいくのかなと思ったが…。まあ、いいんじゃないですか」。マークシートの投票用紙のノミネートには名前がなく、球団名「D」、背番号「5」「1」と記入しなければならない。ネットでも選手一覧から「上林」を選択しなければならなかった。「本当にみなさん、作業大変だったと思うんですけど、ありがとうございます」と投票してくれたファンに感謝した。
前回出場の17年はソフトバンクでレギュラー1年目。ファン投票で選ばれたが2打数無安打だった。「まずはヒットを打ちたい。本塁打が理想ですけど、ポテンヒットでもうれしい。（前回は）まだ21歳のガキだったんですけど、（8月1日の誕生日を迎えると）30歳のおっさんなんで」。右アキレス腱（けん）断裂など大けがや不振を乗り越え再び立つ夢舞台で、元気な姿を全国の野球ファンにアピールする。
