
先週の入れ替え&ファーム情報を、球団別でおさらいします。パ・リーグ編。
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【日本ハム】右足の負傷で離脱していた生田目、2軍で再調整していた吉田が27日に1軍復帰。今季イースタン・リーグ開幕前に先発から中継ぎに配置転向していた上原は、29日に1軍初昇格し「1試合でも多く隙あらば投げたい」。6月14日広島戦でのプロ初勝利後「投げ抹消」となっていた細野は、24日イースタン・リーグのヤクルト戦で調整登板。6回6安打3失点だった。
【オリックス】再昇格した渡部が美技で存在感を見せた。5月に右脇腹の張りで戦線離脱。6月27日に約2カ月ぶりに昇格し、途中出場した同28日楽天戦の9回中堅守備で、辰己のフェンス際の当たりに背走。最後は大ジャンプしながらノールック捕球し、スタンドをどよめかせた。2軍では、41歳の平野が同28日のソフトバンク戦で約1カ月ぶりに実戦登板。1回を3者凡退に抑えた。
【ソフトバンク】23年ドラフト1位の前田悠が好投を続けている。6月25日の2軍広島戦(由宇)で7回4安打無失点。4月11日の2軍オリックス戦の4回から32回2/3を連続無失点中だ。通算成績は10試合に先発し、5勝2敗、防御率1・17。未来のエース候補が実力で1軍昇格をつかもうとしている。昨季は1軍プロ初登板初先発で3回6失点を喫しており、悔しさを晴らす日は近い。
【西武】2軍の4番打者にほぼ固定される村田が、6月28日ヤクルト戦(戸田)で今季初めて三塁を守った。それまでは一塁起用。村田は近未来の主砲候補ながら、一方で助っ人ネビンの27年末までの契約が決定。村田がブレークするためには複数ポジションの準備が必要だ…という球団の意図が透ける。村田自身は好不調の波を繰り返しながら「底は脱しました」と話している。
【楽天】21年ドラフト1位の吉野が覚醒の予感を漂わせている。今季は2軍戦58試合に出場し、打率2割8分4厘、2本塁打、18打点。プロ4年目で1軍出場はゼロだが、直近の6月29日オイシックス戦で3安打を放つなど、コンスタントに安打を重ねている。1軍の外野陣は実績のある辰己、好調の中島やゴンザレスらがおり、昇格は簡単ではないが、アピールを続けている。
【ロッテ】2軍ではチーム最年長・荻野が着々と完全復活に向かっている。6月24日に今季初安打初適時打、さらに26日には今季初本塁打をマーク。ファンはチーム最年長の1軍での活躍を待ちわびている。