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大谷翔平164キロ!失点ピンチに投手の本能うずく「そういう球速帯に慣れていくのはいいこと」


ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手がカンザスシティのロイヤルズ戦に登板、自己最速の101.7マイル(約164キロ)を記録しました。2回を投げ、1安打無失点と好投しましたが、打撃では4打数無安打に終わりました。今季3試合目の先発登板で、打者としては初の「二刀流」を果たしましたが、さらなる成長の一歩となりました。この試合を通じて、球速に頼らず効率的な投球が求められる重要性を再確認したと語り、新たな戦術を模索中です。

ロイヤルズ対ドジャース ピッチコムで球種を確認するドジャース大谷(撮影・滝沢徹郎)

<ロイヤルズ9-5ドジャース>◇28日(日本時間29日)◇カウフマンスタジアム

【カンザスシティー(米ミズーリ州)28日(日本時間29日)=四竈衛】ドジャース大谷翔平投手(30)がロイヤルズ戦に「1番投手兼DH」でスタメン出場。今季3試合目となる先発登板で初の複数イニングとなる2回、27球を投げ、1安打無失点1四球と好投。メジャーで自己最速の101・7マイル(約164キロ)をマークした。打者としては4打数無安打3三振でチームも敗れたが、より完成度の高い「二刀流」へ向けて力強いステップを踏んだ。

   ◇   ◇   ◇

敵味方を問わず、大谷が投げるたびに、球場内がどよめいた。初回。3球目に100マイル(約161キロ)が表示されたのを機に、注目度はさらに増した。1死一、二塁のピンチで、4番パスクアンティノを前に、大谷は無意識のうちにアクセルを踏んだ。99マイル(約159キロ)、100マイルの速球2球で追い込むと、最後は101・7マイルをたたき出した内角へのメジャー自己最速球で二ゴロ併殺。最高気温31度の敵地に、どよめき、歓声、ため息が交錯する中、大谷は涼しい顔で三塁側ダッグアウトへ向かった。

過去2戦と同様、本来、球速は抑えめにするはずだった。依然リハビリの延長線上だが、ピンチを背負えば投手としての本能がうずいた。「打たれたくない気持ちになると、それなりの球速帯に投げてしまっている感じ。今の段階でそこまで上げなくていいという自分と、ゲームの中で先制点をあげたくないというバランスなのかと思います」。ド軍投手陣の中でも今季最速となった101・7マイルで窮地を脱し、球速だけでなく展開的にも意義深い最高の1球になった。

ひと呼吸入れた2回は、横へ大きく滑るスイーパーと、縦気味に鋭く曲がるスライダーを主体に13球で3者凡退。スプリットを封印しつつ、少ない球数でアウトを重ねる新たなパターンをテストした。今後、登板を重ねていけば、本調子ではない日も必ずある。球速や球威に頼らず、効率良く投げ続けるためにも、引き出しは多いに越したことはない。打撃は4打数無安打に終わり、5年連続の30本塁打到達は次戦以降にお預けとなった。「投球が良くて打撃は良くなかったという1日」と振り返ったが、トータルでは収穫十分だった。

当初のプランだった「ライブBP」での登板ではなく、メジャー公式戦だからこそ、たたき出した自己最速球。「そういう球速帯に慣れていくのはいいことかなと思うので、そこも今日ひとつ良かったところかなと思います」。リーグ最多29本塁打を放つ男が、今季ド軍最速の剛球を投げる-。大谷の25年型「二刀流」は、間違いなく、完成形に近づいてきた。

ド軍ロバーツ監督(大谷の投球に)「102マイルは予想していなかった。アドレナリンもあっただろうし、2イニングいくためには点はやれないとか、そういうことが混ざり合って102が出たのだろう」

ド軍救援右腕ベシア(大谷の登板日の様子について)「とても静か。いつものルーティンをこなしていて、あいさつも普通にできるんだ。ショウヘイは『話しかけるな』っていうタイプじゃない。でも、真剣な時間を過ごしているんだ」ロ軍先発右腕ルーゴ(大谷について)「手ごわい相手だから、走者をためない、丁寧な投球を心がけた。上位打線は特にタフな相手。(大谷、ベッツの)1、2番を抑えれば勝利のチャンスが出てくると思った」

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